2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

米朝・吉朝二人会: 3/30 18:30〜 @神奈川県民小ホール

米朝・吉朝二人会を聞きに行った。ホールに落語を聞きに行ったのはこれで三回目。米朝は僕の心の師匠。生で見るのはもちろん初めてで、ものすごーく楽しみにしていたんだけど…79歳、老いてらっしゃいました(;´д⊂)。出てくるときの足取りがまず弱々しいけど、…

「ラス・ヴェガスをブッつぶせ!」 ベン・メズリック

面白かった。これがノンフィクションというのが素晴らしい。最後には膨大な資金力にものを言わせたカジノ側が勝つ、という結末も僕好み。ラスヴェガスで華麗な生活を繰り広げつつも、リアルで堅実な生活にもちゃんと軸足を置いておきたい、というケヴィンの…

「愛のトンデモ本」、すばらすぃ!

と学会の「愛のトンデモ本」が素晴らしい。 対象への愛とツッコミに溢れた、「トンデモ本の世界」クラスの快作かと。図書館で借りたんだけど、ざっと読んだところで購入決定、読むのをやめました。続きは買った後で。やっぱり唐沢俊一の文章はすごい、とも思…

「あなたの人生の物語」 テッド・チャン

昨年グレッグ・イーガンのSF短編集「祈りの海」を読んだとき、SF短編の書き手ではこの人が現役最高だろうと確信した。その確信は今も変わらないのだが、甲乙付けがたいもう一人の「現役最高」が出てくれたのは嬉しい驚き。最初の作品と、賞関係では最も高い…

「誰か」 宮部 みゆき

相変わらず、安定して良質な小説を生み出し続ける人だ。これだけの数の本を書きながら、これほど打率の高い人はいないと思う。この本も宮部節全開の、楽しめる一冊だった。主人公が、自らの弱さや危うさを自覚しつつも、そうした自分と今の生活とを大切にし…

「博士の愛した数式 」 小川 洋子

学生の時に見た「ドライビング・ミス・デイジー」を思い出させる、心地よい小説だった。老人との愛のあるお話になると、やっぱりこんな感じになっちゃうのかな。いや、全然嫌いじゃないけど。主人公が数学に開眼していくところで、普通なら素直に主人公を応…