面白い。久々に本に夢中になって電車を乗り過ごした。最初はちょっと文体がくどいか、ということが気になったが、読み進んでいくうちにそんな些細なことは全く気にならなくなった。一部だけでも医療ミステリーとして十分に読み応えがあるが、核弾頭・白鳥が…

これからはもっと中流が薄くなり、上流と下流の二極化が進行しますよ、という本。特に新しい知見は無し。新鮮だったのは、著者の「上流マンセー」「下流=DQNは逝ってよし」的な価値観が端々に感じられ、あえてそれを隠そうともしていないところ。これって「…

中村うさぎ(文)と倉田真由美(イラスト)の二人が、いろいろな類型の女性(不特定)にいちゃもんを付けまくる本。中村うさぎは相変わらず文章がうまくて、凡人ならもやもやとした表現になりがちな対象を適切な言葉できっちりと具体化し、ズバズバと斬る。そして…

この人の近作は全部読んでいて、大好きな作品が多いのだが、が、H15年に書かれたこの本を読むとかなり眠たくなった。どうしてだかはよく分からないけど、響野の弾けっぷりや久遠の「僕ってファニーでしょ」といった感じが鼻についたのは確か。肩に力の入った…

この人らしい文体で気持ちよく読み進めることはできるんだけど、後に残るものが何もない。登場人物の一人がヤンキー上がりという設定が面白い程度で、この人にしては凡作だと思う。