「幽霊人命救助隊」 高野和明

タイトルと本の紹介記事からは、もっとおちゃらけた内容を想像していた。確かにコメディタッチな部分もあるのだが、著者が自殺というものに対して真摯に調査し考察した結果を本にした、という印象が僕には強く残った。人を自殺から救おうとする動機が「浮かばれない自分が晴れて天国に行くため」というのもいい。ラストの爽やかさもまた良し。価値ある一冊だった。