「光の帝国」 恩田陸

常野という東北の架空の地域にルーツを持つ、超能力を持った人々を描いた短編集。もの静かで穏やかな性質の人々、という設定が何ともいい。恩田陸の芸風の広さを象徴するかのように、いろんな味を持つ短編が集まっているけれど、個人的には茶碗を割る話とか最終話のような、穏やかでハッピーな話が好きだ。

この本を読もうと思ったのは、この本の続編にあたる「蒲公英草紙」を見つけたのがきっかけ。ということで、「蒲公英草紙」も必ず読もう。