「プチクリ」 岡田斗司夫

これまでクリエイター論は読んだことがなかったが、「プチクリ(エイター)」なら自分も読んで感じることがあるこあも?と思って読んでみた。なかなか楽しい本だった。

「好き=才能」という着眼点はとても面白いが、僕には飛躍が大きいように思えた。僕が大いに共感を覚えたのは、「大切なのは決意と自覚」という議論。「自分は○○だ」と自覚することにより、それまでとはモノの見方が違ってくる、という事は、何とはなしに自分も感じてきたことなのだろう。それをここまで明確な形にして、具体的に、分かりやすく、丁寧に説いているところが著者グッジョブ!なのだと思う。

最終章の主張も「ぶちあげるなぁ」と苦笑しながら読んだが、それでいて「こうなったら素敵だな」と思ったのも事実。これが「人をその気にさせる」のが得意だというこの人の技なのかも。